砂漠の植物と言えば、イガイガのトゲだらけにぽっちゃり多肉。

日本ではあまり見ないフォルムがイメージされます。

 

なんとも愛くるしく思えたり、見方によっては妖怪じみても思える

砂漠の植物たち。

 

その姿は砂漠の乾燥と強光を乗り切る、

適応の結果だと言われていますが、なにぶん人間の解釈ですから、

後の研究で蒟蒻問答的な読み違えが発覚することも、あるかもしれません。

 

乾燥を生き抜く植物たちの特徴とは。

 

 

水を節約…蒸散を抑える

 

植物が水分を失うのは、主に葉の気孔から。

植物が光合成を行うには、気孔を開いて取り入れる必要がありますが、

砂漠などの極度の乾燥にさらされるところでは、

気孔を開くことは水分を蒸散で失うことにつながります。

ただ葉を広げるだけでも、表面積が大きくなるだけ体内の水分が蒸散しやすく、

水分を失い枯れるリスクをともないます。

 

体内の貴重な水分を守るためには、

乾燥が厳しい乾季を落葉して過ごしたり、葉を小さくしたりすることが合理的です。

 

 

乾季に落葉する

 

 

葉は光合成を行う大切な器官ではありますが、

強い乾季があるなら、雨が降らない間は葉を落としてしまうほうが

水分を守るために有利に働きます。

 

 

葉と茎を細くして表面積を減らす

 

乾燥に適応したイネ科植物は、細い茎と細い葉、

細さと強度を両立する硬い構造をもっています。

葉と茎を細くすることは、表面積を減らし蒸散を抑えるために有利です。

 

人間も細くなると脱水症状に強くなったりはしないだろうなあ。

 

 

小さな葉、トゲ状の葉

 

平たい葉は広い面積で、より多くの日光を浴びるために有利ですが、

反面水分を蒸散で失いやすいというデメリットも存在します。

 

乾燥した環境で育つ植物には、

枝を短くし、小さめの葉をつけ、葉の数も少なく抑えるものがあります。

中には扁平な葉よりも表面積が少ない、トゲ状の葉をもつものや、

そもそもトゲだらけで葉を持たないサボテンのような植物もいます。

 

 

少ない水を徹底利用

 

砂漠などの乾燥が厳しい地域では、根を長く伸ばして地中深くの水を利用したり、

体内に水を蓄えたりする植物が見られます。

 

根を伸ばして地中の深いところの水まで利用する

 

地上は厳しい乾燥にさらされている場所でも、

地下深くには伏流水などの水分があることがあります。

根を深く伸ばすタイプの植物は、この地下深くの水を利用します。

 

その根の長さたるや、地上部分の数十倍になることも。

 

たとえば、マメ科の低木プロソピスは地下20mにまで達する根で、

伏流水を吸い上げます。

 

水を蓄える

葉や幹が多肉化して、地上部に水を貯える植物や、

地下部の球根やイモに水を貯える植物。

 

サボテンなどの多肉植物は、外部の水を利用できるときに

多くの水を蓄えられる構造を持っています。