砂漠は日本には、ありません。

 

鳥取砂丘は?

伊豆の表砂漠、裏砂漠は?

 

どちらも砂丘や緑が見えないむき出しの大地など、

まさに砂漠的な景観です。

表砂漠にいたっては名前がそのまま砂漠。

 

情緒的にはそれが日本の砂漠でいいんじゃないかと思いますが、

地理の教科書どおりのかたいことを言えば、どちらも砂漠ではありません。

 

では、砂漠とは何なのでしょうか。

 

砂漠とは

 

砂漠とは降水量が極端に少なく、ほぼ植物が育たない地域のことです。

 

砂漠が生まれる降水量の目安は、

年間150~250mmほど。

 

 

一方の日本では、場所によって降水量に開きはありますが、

日本全土で砂漠より格段に多く雨が降ります。

少ないところでも年間降水量が700mm以上、

多い所では3000mm、4000mmを超えることもあります。

 

年間降水量が700mmあれば、

気温が高く水分の蒸発量が多い、

植物があまり水分を利用できない地域でも草原が育ちますし、

北海道などの気温が低い地域なら、林が育ちます。

 

年間降水量3000mm、4000mmは

雨量だけなら熱帯多雨林並です。

 

日本は降水量だけなら、

日本全土で草原や森林が育っていいくらいですし、

地図帳のケッペンの気候区分を見ても、

日本にBW(砂漠)と書かれているところはありません。

 

なお鳥取砂丘がある鳥取県鳥取市では、

年降水量1800mm以上の年が多く、少ない年でも1300mmほど、

多い年になると2700mm近くの雨が降っています。

 

表砂漠、裏砂漠がある東京都大島でも、

年降水量2000mm以上になる年が多く、少ない年でも1700mmほど。

多い年では4000mmを超えています。

 

ちなみに、これを書いている2018年10月16日の時点で

裏砂漠の天気予報を見ると、連日降水確率が30%や40%。

晴天続きにはならなさそうです。

 

 

 

 

日本は、教科書通りの意味での『砂漠』が生まれる環境ではないのですね。

 

では、雨が多い日本で鳥取砂丘や表砂漠、裏砂漠のような

砂漠的な景観が生まれる理由とは・・・

 

 

伊豆の裏砂漠が砂漠のような景観になる理由

 

日本で唯一、国土地理院が発行する地図に『砂漠』と表記された場所、裏砂漠。

その景観は、まさに不毛。

地表が一面火山岩(スコリア)で覆われ、むき出しの黒い大地が広がっています。

 

この景観は、三原山で繰り返された噴火によって生まれました。

噴火のさいに降り注いだマグマが植物を焼き、いまなお一面の黒い大地が残されています。

 

噴火によって焼け野原となった場所でも、環境次第では再び植物が侵入し、やがては青々とした草原や森林が成長しますが、裏砂漠では不毛の大地が広がっています。

 

裏砂漠は風が強く吹き抜けるため、植物の定着が阻害され、砂漠のような景観が作られています。

 

 

鳥取砂丘が砂漠のような景観になる理由

 

ラクダが歩き、草も生えない砂地が広がる鳥取砂丘。

一見サハラ砂漠にも似通った景観は、乾燥ではなく風によって作られました。

 

鳥取砂丘は、河川によって山から海へ運ばれた砂が、冬の強い波によって海岸に打ち上げられた後、風に乗って移動し、堆積して生まれた砂丘です。

現在でも風によって砂が動いているため、植物が根をはりにくい環境になっています。

厳密な意味での砂漠では、乾燥が理由で植物が育ちませんが、鳥取砂丘では十分な水分がありながら、砂の移動によって植物の成長が妨げられています。

 

 

 

参考にしたサイト

 

年降水量平均値ランキング
https://weather.time-j.net/Precipitation

 

気象庁ホームページ

大島の降水量 http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/annually_s.php?prec_no=44&block_no=47675&year=&month=&day=&view=

鳥取市の降水量 http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/annually_s.php?prec_no=69&block_no=47746&year=2017&month=&day=&view=

 

伊豆大島ナビ

https://oshima-navi.com/urasabaku/